カナダ中銀、量的引き締め2025年に終了の見通し=副総裁

Promit Mukherjee David Ljunggren

[オタワ 21日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のグラベル副総裁は、量的引き締め(QT)を2025年に終了させるとの見通しを示した。

このところの資金調達圧力を踏まえ、中銀はQTに間もなくブレーキをかけるとの観測が浮上している。

一方、グラベル副総裁は、バランスシートに準備金として計上される決済バランスを200億─600億カナダドルの範囲に縮小するという目標を堅持するとした。

「保有資産の満期に基づくと、この水準になるのは2025年のどこかの時点だ」と述べた。中銀は以前、QTが24年末か25年上期まで実施されるとの見通しを示していた。

また、2月のインフレ統計の数字は「非常に心強い」と述べた上で、次回4月10日の会合まで各種経済指標を見極めると説明した。

2月のインフレ率は2.8%と過去8カ月で最も低い水準となった。中銀が注視するコアインフレ率も鈍化した。

© ロイター