声楽アンサンブルコンテスト全国大会が開幕 福島市で24日まで 表彰式で5年ぶりに全体合唱

能登半島地震の被災地への思いを込め、5年ぶりの全体合唱で「夜明けから日暮れまで」を歌う中学生

 第17回声楽アンサンブルコンテスト全国大会は21日、福島県福島市のふくしん夢の音楽堂(市音楽堂)で開幕した。初日は中学校部門を行った。福島県勢は郡山一と郡山七が金賞に輝き、24日の本選出場を決めた。二本松一と郡山二は銅賞だった。

 中学校部門には福島県勢4団体を含む全国の42団体が出場し、5団体が金賞を受けた。表彰式では、5年ぶりに全体合唱として大会テーマ曲「夜明けから日暮れまで」(和合亮一作詞、信長貴富作曲)を歌い、能登半島地震の被災地に思いを寄せた。

 福島県と県教委、実行委員会の主催。22日の高校部門には会津、郡山、橘の県勢3団体を含む42団体が出場する。23日は小学校・ジュニア、一般両部門を行う。全国から4部門合わせて過去最多の129団体が出場する。24日は各部門の金賞受賞団体による本選を行う。今回から新たに総合1位の団体に文部科学大臣賞を授与する。

■被災地の石川県から3団体

 能登半島地震で被害を受けた石川県から今大会に3団体が出場している。21日は、野々市市の布水中11人が透明感のある歌声を響かせた。北角陽奈部長(2年)は大会に向けた練習に支障はなかったとしながらも「石川県代表として全国の舞台で歌えてうれしい。迎えてくれた福島の温かさを感じた」と語った。会場の一角には、能登半島地震の被災者を応援する募金箱やメッセージボードが設置されている。

 23日に小学校・ジュニア部門に出場する小松市のコマツHAPPYMELODYは、午後3時から、福島市の古関裕而記念館が同記念館で開く能登半島復興祈念チャリティコンサートにも出演する。

ボードに応援のメッセージを寄せる出演者

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