遊びながら惑星学ぼう 県立宇宙科学館「発見ゾーン」3月23日にリニューアルオープン 火星、冥王星の重力体験機を新設

リニューアルした宇宙発見ゾーン。23日にグランドオープンする=武雄市の県立宇宙科学館

 武雄市の県立宇宙科学館の「宇宙発見ゾーン」が全面リニューアルし21日、報道関係者に公開された。外周を含め542平方メートルのスペースに宇宙を体験できる装置を多数取り入れ、遊びながら学べる展示を充実させた。23日にグランドオープンし、24日まで記念品プレゼントなどのイベントを実施する。

 7月の開館25周年に合わせたリニューアルで、昨年9月から宇宙発見ゾーンを閉じて工事を実施した。新たな展示スペースは「宇宙を知る旅へ出発せよ!」など五つのミッションに分かれ、それぞれのストーリーをたどると宇宙の誕生から最新の宇宙開発までを学ぶことができる。

 目玉は月、火星、冥王星の重力の違いを体験できる「グラヴィティジャンプ」。装置に座ってジャンプするとそれぞれの星の重力が感じられる。今回、火星と冥王星が新たに加わった。目の前と足元に映像が映し出されるなど、演出は臨場感があふれる。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が構想中の新型物資補給機「HTV-XG」を宇宙ステーションにドッキングする作業を、4人同時にゲーム形式で楽しめるコーナーもある。タッチパネルを操作し、JAXAの管制官の気分が味わえる。

 鈴木明子館長は「開館から25年が経過して、宇宙開発の技術も進歩した。最新のものを見て、体験することでさらに宇宙や科学への興味を深めてほしい」と話す。リニューアルした宇宙発見ゾーンには、通常の観覧料金で入場できる。大人520円、高校生310円、小中学生200円、4歳以上の幼児100円。

 問い合わせは同館、電話0954(20)1666。(澤登滋)

ジャンプすることで火星などの重力を体験できる「グラヴィティジャンプ」=武雄市の県立宇宙科学館
宇宙望遠鏡など最新の観測データをもとに制作した画像を宇宙船に乗った気分で味わえる=武雄市の県立宇宙科学館
開発中の新型物資補給機(HTV-XG)の管制官になってドッキングを体験できる=武雄市の県立宇宙科学館

© 株式会社佐賀新聞社