23日に名護屋城大茶会 秀吉ゆかり、県再現の「草庵茶室」初公開

23日から公開・展示される草庵茶室の外観イメージ図(佐賀県立名護屋城博物館提供)

 全国から戦国大名が集結し、茶会や能の文化が花開いた往時のにぎわいを再現する「第3回名護屋城大茶会」(佐賀県・唐津市主催、佐賀新聞社など共催)が23日、唐津市鎮西町の名護屋城跡一帯で開かれる。史実をもとに再現した「草庵茶室」を初公開する。

 名護屋城の歴史的価値を発信する県の「はじまりの名護屋城。」プロジェクトの一環。草庵茶室は、豊臣秀吉が日常生活を過ごした山里丸で発掘、「秀吉の茶室」と話題となった。当日は正午から名護屋城博物館1階で「御座敷開き茶会」を開き、山口祥義知事と女優の羽田美智子さんが客人役、佐賀新聞社の中尾清一郎社長が解説を務める。

 本丸に特設する「本舞台」では、午前10時から水光呼子太鼓、石橋美里さん(鷹匠)らによる演出で幕開け。午後1時から羽田さんのトークショーがある。多久島法子さん(能)、全国各地の武将隊も出演する。

 市内4つの茶道団体による呈茶席(有料、定員あり)が設けられ、着物や時代衣装での来場者には1席無料券を進呈する。マルシェでは、呼子の伝統料理「鯨汁(くじらじる)」の汁物2種類が先着500杯振る舞われる。

 当日はJR唐津駅-名護屋城博物館を結ぶ臨時バスを運行する。タイムスケジュールなど詳細は専用ウェブサイトで確認できる。問い合わせは県文化課、電話0952(25)7236。(松岡蒼大)

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