受け継がれてきた工芸品を次の世代に引き継ぐ「栃木県伝統工芸士」の認定式が21日、県庁昭和館で開かれました。
県の伝統工芸士に認定されたのは、益子焼や宮染めなどを手がける8人です。これで県の伝統工芸士は174人になりました。
県の伝統工芸品「黄鮒」の伝統工芸士に認定されたのは大倉吉久さん75歳です。
「黄鮒」は、江戸時代から伝わる宇都宮の郷土玩具で天然痘が流行したときに黄色の鮒を食べた人が回復したという伝説から無病息災を願う縁起物として親しまれ、コロナが流行したときに注目されました。
2004年に「黄鮒」の初めての伝統工芸士に認定された小川昌信さん81歳が、これまで1人で作り続けてきましたが今回、弟子の大倉さんが2人目となりました。
これからは二人三脚で「黄鮒」の魅力を次世代に伝えていきます。