ラツィオ新監督が初練習で鎌田大地と個別に会話。地元メディアは「新たな扉を開くかも」

新体制となったラツィオで最も注目されるひとりは、鎌田大地だ。

成績不振でマウリツィオ・サッリ前監督が辞任したラツィオは3月20日、後任のイゴール・トゥドール監督の下で初練習を行なった。地元メディアによれば、指揮官は練習後にピッチで鎌田と個別に話していたという。

代表選手は不在だが、チーロ・インモービレやルイス・アルベルトといった主力選手たちも参加した練習で、トゥドール監督は3-4-2-1のシステムも試したとのこと。鎌田は中盤4枚の中央でプレーしたとのことだ。今後、システムやポジションの変更があるかが注目される。

そしてもちろん、出場機会に恵まれていなかった鎌田にとって、監督交代は大きなターニングポイントになる可能性もあるだろう。ラツィオ専門サイト『cittaceleste』は、「クロアチア人指揮官の加入は日本人選手に新たな扉を開くかもしれない」と報じた。

「(来季)ラツィオで彼を見るのが難しい見込みであることは変わらない。だが、この今季終盤戦が決定的な分かれ道になるかもしれないという感触だ」

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鎌田の契約は延長オプションつきの1年と言われる。先日も地元紙が、鎌田がオプションを行使せず、今季で退団する意向をラツィオに伝えたとも報じていた。だが、監督が代わって状況が好転すれば、再び事態が変わるかもしれない。

Cittacelesteは、トゥドール体制で去就が注目されるラツィオの選手たちを紹介する記事でも、最初に「クエスチョンマーク」として鎌田をピックアップ。「彼は1月に去ることもできたが、サッリが拒んだ。トゥドールが来た今、少なくとも部分的に手札は変わるかもしれない」と報じた。

「監督は初練習で日本人選手と話していた。真剣に期待しているかもしれない。ここから閉幕まで、本当に事態が変わるかどうかは誰にも分からない。未来は選手の手にある。シーズン後に延長するか退団するかを決められるのだ。今のところはまだ、彼をラツィオで見る可能性は低い。ポジティブなシーズン終盤戦になったとき、それが全員の考えを変えるかどうかは分からない」

新体制ラツィオの初陣はインターナショナルウィーク後の3月30日。セリエAでユベントスと対戦だ。直後の4月2日には、同じユベントスとコッパ・イタリア準決勝第1レグも控えている。強豪相手の大事な2連戦で、ラツィオと鎌田にどのような変化が待っているのか、注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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