「過度な配慮」で…ごみ処理施設の従業員、市職員など2人から手数料受け取らず 福島・いわき市

一般廃棄物を受け入れる福島県いわき市の「北部清掃センター」で、市の職員など2人がごみを運び込んだ際、徴収する手数料を受け取っていなかったことが分かりました。

いわき市の北部清掃センターによりますと、センターの管理業務をしている「重環オペレーション」の従業員が、2019年3月から去年2月ごろまでの間、いわき市の職員1人を含む2人がごみを搬入した際、決められた手数料を徴収していなかったということです。

本来、市民がごみを搬入する際には、市の条例により10キロあたり100円の手数料がかかりますが、2人はあわせて28回ほど、推計630キロを計量せず、手数料計6300円を支払わずに搬入していました。

2人は、16年度から18年度まで北部清掃センターでごみの受け入れ業務を担当していて、その後業務を引き継いだ「重環オペレーション」の従業員が「過度な配慮」で無料でごみを受け入れたということです。

去年3月に「関係者なら無料でごみを搬入できるのか」と匿名の電話がセンターにあったことから聞き取り調査などを行った結果、発覚しました。

徴収されなかった手数料6300円は「重環オペレーション」が全額いわき市に納入したということです。一方、手数料を払わずごみを搬入した市の職員は、市の出先機関に勤務する60代の男性で、市は今後、職員への対応を検討することにしています。

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