【続報】男性がクマに襲われ大けが 3月の人身被害はここ6年間で初 島根県が注意呼びかけ クマの被害に遭わないためには?

島根県などに入った連絡によりますと、22日午前9時頃、江津市桜江町谷住郷の山中で、森林組合の男性作業員(51)がクマに襲われました。

男性は右腕と左手をかまれて重傷で、ドクターヘリで病院に運ばれ治療中です。搬送時には意識があり、命に別状はないということです。

現場は江津市役所桜江支所から北東に直線で5キロほどの山間部の斜面で、男性は朝から仲間の作業員と10人で、樹木の伐採跡に残った根や枝を取り除いて新しく苗を植えられるよう地面を整える、地ごしらえという作業をしていました。

現場では成獣とみられるクマ1頭が目撃されましたが、付近で子グマの声がしていたということで、子連れの母グマに襲われたと見られています。

島根県ではここ6年で、県西部を中心に10件のクマによる被害が発生していて、13人がけがをしていますが、3月のクマによる人身被害はありませんでした。

島根県は、以下のように注意を呼び掛けています。
・ツキノワグマの出没情報に注意し、危険な場所に近づかない
・山林に入るときには2人以上で行動する
・早朝や夕暮れはクマの行動時間と重なるので、鈴や笛で自分の存在を知らせる
・遠くにクマを見つけたら、刺激しないよう、慌てず騒がず静かに立ち去る
・子グマを見つけたら、速やかに立ち去る

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