「フィールド外のことは“無頓着な天才”」大谷翔平、“人を見る目がない”と米記者が言及「ショウヘイは何が起こっているのかを知らなかった…」

現地3月20日、ロサンゼルス・ドジャースは大谷翔平の通訳を務める水原一平氏を多額の違法賭博と窃盗の疑いで、同日付けで解雇したと発表。

大谷の元通訳による一連の騒動について21日、米紙『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン記者は「大谷翔平の陣営は、彼が野球界のレジェンドであり、金銭感覚の鈍い人間だと信じさせたがっている」と題して記事を公開。大谷の“金銭感覚の低さ”について言及した。

記事内では、MLB史上最高額の10年7億ドル(当時約1015億円)で入団した大谷の輝かしいドジャース入団劇に触れつつ、「偉大で輝かしい物語は、奇妙で不幸な展開を見せた」と綴った。

また、大谷の弁護団が「オオタニは “大規模な窃盗の被害”に遭った。当局に問題を引き渡している」と発表し、「長年の通訳兼友人(水原一平氏)が、違法なブックメーカーへの賭博の借金を支払うために、オオタニの口座から数百万ドルを盗んだことが明らかとなり、ドジャース側は即座に水原一平氏を解雇した」と経緯を説明した。

その上で、大谷が被害者であったと弁護団は供述しているが、ヘイマン記者は「しかし、この話は始まったばかりだ。水原元通訳から(あるいはオオタニから)直接話を聞いていない」と綴り、けん制しつつ、「誰にとってもハッピーな話ではない。しかし、少なくとも大谷の立場からすれば、違法な話ではないのだろう」と綴った。
大谷について同氏は「ショウヘイは1日20時間も一緒に過ごしている男のことをほとんど知らないというのは、いささか信じがたいが、彼の周辺の関係者は一本調子の天才的な野球選手であり、金銭を含むフィールド外のことには“無頓着な天才”だと信じている」と言及した。

続けて、ヘイマン記者は大谷について「確かにお金にあまり興味がなさそうだ」と綴り、「そもそもショウヘイは何が起こっているのかを知らなかった。知らないうちに口座から何百万ドルも引き出されていた。もし彼がお金に執着していたとしたら、何年も小銭でプレーしただろうか? もし彼にギャンブルの問題があったとしたら、契約の97%にあたる6億8000万ドルの受け取りを10年も先延ばしにしただろうか?」と指摘し、大谷はあくまで“お金に興味がない”だけだと言及した。

またヘイマン記者は、自身の公式X(旧ツイッター)に同記事を引用し、「野球の天才である大谷は、(“人を見る目がない”のは言うまでもないが)経済音痴である」とも綴っている。

今季のMLBシリーズで大谷の活躍を待ち望むファンは多いだけに、今後の動向にも注目が集まる。何にせよ、大谷が“球場外”の話題に気を取られることなく、野球だけに集中して活躍する姿に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社