英小売売上高、2月は前月比横ばい 予想上回る

[ロンドン 22日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が22日発表した2月の小売売上高(数量ベース)は前月比横ばいだった。

ロイターがまとめた市場予想(0.3%減)を上回った。昨年12月が3.5%減、今年1月が3.6%増と、過去2カ月は不安定な内容となっていた。

2020年の新型コロナウイルス流行前の水準を依然として1.3%下回っているという。

ONSの幹部は「最近落ち込んでいた衣料品販売が伸びた。新シーズンのコレクションを購入する人が目立った。百貨店販売も回復した」とする一方、「燃料販売は落ち込んだ。価格上昇が影響した可能性がある。食品販売も減少した」と述べた。

小売売上高は前年同月比では0.4%減少した。

統計発表直後のポンドは対ドルでほぼ変わらず。

同幹部によると、実店舗の販売は雨天の影響を受け、オンライン販売が拡大した。

キャピタル・エコノミクスのアシスタントエコノミスト、アレックス・カー氏は、小売業界の回復が進んでいることを示していると指摘。利下げ見通しやインフレ率低下に伴う実質家計所得の増加などにより、年内は実質個人消費の回復が続きそうだと述べた。

*内容を追加して再送します。

© ロイター