【高松宮記念/追い切り診断】ルガルに迫る「A」評価 「GI獲りへ機が熟したか、絶好の状態を維持」

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■トウシンマカオ

【中間調整】一昨年11月の京阪杯で重賞初勝利。以降スプリント重賞の常連として活躍を続けている。昨年は高松宮記念が特殊な馬場かつ外枠の不利もあり15着と崩れ、秋のスプリンターズSは熱発から見送りとGIには縁がなかった。しかし11月の京阪杯を勝って連覇達成、前走・オーシャンSも制しここまで重賞2連勝。あらためてのGI獲りへ機が熟した感はたっぷりだ。

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前走からは中2週となるので中間は滞在で調整。17日の日曜ウッド追いが中間の初時計で、まったくの楽走ながら滑らかに加速はできており、反動はなさそう。

【最終追い切り】レース当週はウッド単走。中2週を考慮し、リラックスして走らせることを主眼に置いたような内容となった。直線に入って口向きの悪さを見せたが、許容範囲。促されたラストでは四肢を大きく伸ばして豪快に加速できていた。

【見解】中2週は自身初だが、スワンSから中3週だった昨年秋の京阪杯を快勝しており、詰まったローテでも問題なく走れるタイプ。いつもの併せ馬仕上げではなく単走を選択してきたが、前走からの好状態を変にいじくるよりは……の判断で精神面の安定を第一に考えた策だろう。最終追い単走でも重賞勝ち経験はあるし、とにかく絶好に思えた前走の状態を維持できているのがなにより。枠は3枠5番、鞍上はC.ルメール騎手なら、3連勝でのGI勝ちがあっていい。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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