ECB、早ければ6月にも利下げ 賃金動向に警戒=独連銀総裁

[フランクフルト 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるナーゲル独連邦銀行(中銀)総裁は22日、ユーロ圏のインフレ率は来年までに目標の2%まで低下する見込みで、早ければ6月にも利下げが実施される可能性があると述べた。

MNIウェブキャストで「夏休み前に最初の利下げが行われる確率が高まっている」とし「確率について言えば、4月よりも6月の方が間違いなく高い」と述べた。

ただ、最初の利下げがその後の自動的な利下げを意味するわけではなく、新しい指標が手に入る会合ごとに行動すると表明。「われわれは警戒し、慎重でなければならない」とした。

ドイツの状況について「第1・四半期の賃金上昇率は依然として高い」との見方を示した。

賃金を巡る不透明感が利下げまであと数カ月待つべき理由であり、金利見通しを長い期間にわたってコミットすべきではない理由だと付け加えた。

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