わいせつ、酒気帯び運転… 群馬県教委が4人を懲戒処分

教職員の懲戒処分があったとして頭を下げる県教委の幹部ら

 群馬県教委は22日、生徒にわいせつ行為をしたとして中毛地域の県立特別支援学校の男性教諭(64)を免職にするなど、教職員4人を懲戒処分にしたと発表した。本年度の懲戒処分は合わせて9件に上り、過去10年で2番目の多さとなった。

 県教委によると、男性教諭は2016年12月ごろから複数年にわたり、当時勤務していた学校の生徒にわいせつな行為を繰り返した。生徒の相談を受けたりするうちに行為に及ぶようになった。

 2件目は酒気を帯びた状態で自家用車を運転したとして、中毛地域の公立小学校に勤務する男性教諭(23)を停職6カ月とした。教諭は24年1月27日夜から28日未明にかけて高崎市内の飲食店などで飲酒し、同日午前5時ごろ帰宅のため自家用車を運転した。途中で気持ちが悪くなって路地に駐車して寝ていたところ、警察官に声をかけられて呼気検査を受けた。

 3件目は、生徒に体罰をしたほか同僚にセクハラ行為をしたとして、中毛地域の県立高校に勤める男性実習助手(44)を停職3カ月とした。

 体罰については23年6~7月、指導の中で生徒の胸部を拳でたたいたり、暴言を吐いたりした。セクハラ行為は23年5月、職場の懇親会で女性教職員に対して長時間手を握ったり、複数回抱きついたりした。

 4件目は部活動の集合写真の生徒の顔を黒のマーカーで塗りつぶしたとして、中毛地域の県立高校に勤務する男性学校司書(64)を戒告とした。生徒に無視されていると思い、頭に血が上ったという。

 処分は4件とも21日付。平田郁美教育長は「児童生徒や保護者、県民の皆さまに深くおわび申し上げる」とコメントした。

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