67年の歴史に幕、別れ惜しむ 砺波・般若幼稚園で閉園式

幼稚園の歌を合唱する園児と保護者、地域住民ら関係者=砺波市般若幼稚園

 3月末に閉園する砺波市般若幼稚園の閉園式が22日、同園で行われ、園児や保護者、地域住民ら約40人が67年の歴史を刻んだ園に別れを告げた。同園の閉園で砺波から幼稚園が消える。

 吉澤めぐみ教育委員が式辞で「子育て環境や子育て支援サービスの充実に努める上での再編。今後も社会情勢に適切に対応し、子育て支援の充実に努める」と述べた。般若自治振興会の八田俊伸会長が感謝と惜別の言葉を述べた。

 台蔵光代園長が「今後も子どもたちが元気に健やかに育つことを心から願う」とあいさつし、保護者や地域の支援に感謝した。園児が「楽しかった思い出はずっとずっと忘れません。般若幼稚園ありがとう」と元気な声で感謝の言葉を述べ、おわかれの詩「ありがとう般若幼稚園」を歌い、最後に出席者全員で幼稚園の歌を合唱した。

 般若幼稚園は1957(昭和32)年4月に旧般若村役場に設置された般若幼児学級が始まり。前身の庄東幼稚園を経て75年9月に同園に改称した。4月から東般若保育園と統合し、庄東認定こども園となる。

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