出場枠最多1万5000人 金沢マラソン、復興後押し

 10月27日に開催される第10回金沢マラソンの出場枠を過去最多の1万5千人とする方向で調整が進められていることが22日、分かった。関係者によると、「被災地ランナー枠」を設けて、前回大会比500人増の1万3500人とする予定だったが、節目の大会を盛り上げるため、さらに上積みして復興を後押しする大会にする。

 今年の大会は、定員500人の被災地ランナー枠を新設することが決まっていた。フィニッシュ地点の県陸上競技場周辺では、隣接する県産業展示館に1.5次避難所が開設されていたが、閉鎖され、会場周辺が例年通りの規模で使用できるめどが立ったことから、出場枠を1万5千人に拡大する方向となった。

 被災地ランナー枠では、宝達志水町以北の9市町に住んでいた地震の被災者500人を優先的に抽選し、自治体名が入ったナンバーカードを胸につけて、多くのランナーと一緒にゴールを目指してもらう。

 金沢マラソンは、大勢の市民による沿道声援や、演奏や踊りなど文化による多彩な「おもてなし」が人気で、昨年10月に行われた前大会の一般ランナーの抽選倍率は2.36倍だった。

 金沢マラソンは市や北國新聞社などで構成する組織委員会が主催する。

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