「偉業を伝える物語につきまとう。永久にだ」大谷翔平が直面する“水原一平ショック”に米敏腕記者が独自見解!「危機への前兆」と警鐘も

米メディアも続々とトップニュースで続報を伝えている。

現地3月21日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博に絡んだ件で、球団から事実上の解雇を言い渡された。みずから「ギャンブル依存症だ」とダグアウトで告白した事実や、前日に『ESPN』の取材に対して「大谷は知っていた」としていた発言を撤回するなど、舞台裏の詳細が次々と明かされている。

米主要メディアもこぞってこの話題を取り上げており、受け止めはさまざまだ。

『USA TODAY』紙のゲイブ・ラッケ記者は「まさに衝撃的な報道だ。疑問を投げかければ投げかけるほど、突拍子もない説でさえももっともらしく思えてくる」と記し、「大谷の通訳であり、親友であり、アメリカでの腹心でもあった水原一平の解雇は、大谷の偉業を伝える物語につきまとうだろう。永久にだ」と論じた。

そのうえで「なぜ水原は違法ブックメーカーと7ケタにも及ぶ借金(少なくとも450万ドルとされる)を抱えるほどの関係性を持ったのか。なぜESPNで大谷が借金の肩代わりをしてくれたという水原の発言を覆し、チーム大谷は“巨額の窃盗”と告発したのかなど、引っかかる疑問点が少なくない」と言及する。

一方でラッケ記者は「まあチーム大谷にとっては、せいぜい無鉄砲な腹心の仲間が、ボスの金をあまりにぞんざいに扱ったという話なのだろう。今のところ、状況がさらに悪化しそうな気配は感じられないし、MLBも大谷を調査していないと言っている」と、現時点でアスリート大谷への影響は少ないのではないかと見る。

同記者はプロスポーツ界で賭博の脅威が広がっている実態を指摘し、専門家による「誰もがギャンブル依存症になるわけではないが、その可能性は秘めている」とのコメントも紹介。「今回の大谷通訳の騒動は、スポーツ界の危機への前兆だ」と警鐘を鳴らした。

構成●THE DIGEST編集部

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