「まもなく最高の投手が戻ってくるかもしれない」千賀滉大、来週にも投球プログラム再開か? 専門メディアからは早期復帰への期待も

右肩を痛め、5月以降での戦列復帰が見込まれていたニューヨーク・メッツの千賀滉大がMRI検査を受けたと現地メディアが伝えた。この結果、右肩に問題は確認されなかったとして、間もなく投球プログラムが再開されるという。

メッツの情報を発信する『Inside The Mets』は現地時間3月21日、千賀の検査を行なった上で医師から投球の許可が出たと報じた。また、カルロス・メンドーサ監督がこの結果や、今後のプランを語ったコメントも掲載。同監督が「結果は非常に心強いものだった。あとは我々の内部テスト次第で、彼が投げ始める前にパワーや肩の強さなどのテストに合格するかどうかを確認することになるが、それは来週中に行われるはずだ」などと述べたとしている。

同メディアは「ニューヨーク・メッツに、まもなく最高の投手が戻ってくるかもしれない」と綴っており、「これは、現在ルイス・セベリーノ、ホセ・キンタナ、エイドリアン・ハウザー、ショーン・マナエア、タイラー・メギルで構成されているメッツの先発ローテーションにとって大きな進展となるだろう」と期待を寄せた。

また、「センガが腕を完全な強さに戻す必要があるため、シーズン開幕までにしばらく間に合わないことは依然として明らかである」としながらも、「それにもかかわらず、これはセンガが5月中旬から下旬までに復帰する可能性があることを示しているため、メッツがエースを取り戻すまでにそれほど長くはかからないはずだ」と早期復帰への見解を示している。

他にも、昨季のパフォーマンスにも言及。「ルーキーイヤーのセンガは、29試合に登板し、166イニングを投げ、防御率2.98を記録した。『ゴースト・フォーク』と呼ばれる破壊的な奪三振投球のおかげで、彼は202人の打者から三振を奪い、9イニングあたりほぼ平均11個の三振を記録した」などと振り返っている。

同メディアは投球再開へのビジョンが明確になりつつあることで、「センガはすでにチームの将来の中核の一部であり、シーズン序盤に復帰させることは、プレーオフ進出を目指すメッツの努力を大いに助けるだろう」と見通している。

昨季の低迷からの浮上を目指すメッツにとって、チームの勝ち頭だった千賀の存在は不可欠。シーズンの早い段階で、メジャー2年目のピッチングが見られる可能性は高まっている。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社