「こんな幸せなことはない」日朝戦中止→日本代表解散直前に“驚きの発言”をした選手は? 

日本代表は3月21日に行なわれた北中米ワールドカップ・アジア2次予選で、北朝鮮と国立競技場で対戦。開始2分に田中碧が決めた先制点を守り切り、1-0で勝利を飾った。

ただ翌22日、平壌で26日に予定されていたアウェーゲームの中止が正式に決定。森保ジャパンは同日のうちに解散した。

その直前、22日の練習後に取材に応じたDFの長友佑都は、前日の試合で出番がなかったこともあり、「戦いたいです。試合をしたいです」とコメントしていた。

「これまでも、たくさんの困難を乗り越えてきて、いろいろなイレギュラーなことも経験してきたんで、どうなっても全く僕はぶれることないし、最高の準備はできてます」

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「モチベーションの維持は難しいのではないか?」との質問にも、「モチベーションが変わるはずがない」ときっぱり。「日本代表を背負えるんですよ。日本を背負えるってことで、どうなってもモチベーションは変わらないです。ただ、もう試合がしたいっていうその気持ちだけですよね」と答えた。

37歳のベテランでも「初めてかなと思う」という特異な状況でさえも、ポジティブに捉えていた。

「楽しいですよ。代表15年の中で、また新しい経験がここでできるなんて、こんな幸せなことはないでしょう。また、長友は強くなります」

驚きのコメントで取材陣を笑わせた長友。試合がなくなり、一番悔しがったのはこの男かもしれない。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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