「カマダは監督交代を大きく生かせるかも」鎌田大地、新指揮官就任で立場に変化か。現地メディアが見解「素晴らしい才能が発揮されていない」

ラツィオの鎌田大地はシーズンを通じて苦戦してきた。出場機会に恵まれなかったことは周知のとおりだ。ただ、選手としてのクオリティは常に評価されてきた。

退団したセルビア代表のセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの後釜として期待された鎌田だが、シーズン序盤に1得点・1アシストを記録したのみにとどまっている。開幕4試合はスタメンに名を連ねたが、以降はベンチスタートが定着。年明けからはさらに出番が減っていた。

だが、その鎌田に再びスポットライトが当てられつつある。マウリツィオ・サッリ前監督が辞任したからだ。後任のイゴール・トゥドール監督は初練習後、鎌田と話し合ったことが報じられている。システム変更の可能性も注目されており、鎌田にチャンスが与えられるかもしれない。

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『Quotidiano Sportivo』は3月21日、「ラツィオのすべての選手のうち、監督交代を大きく生かせるかもしれないのがダイチ・カマダであることは疑いない」と報じた。

「サッリは決して日本人選手のクオリティを否定しなかった。常に会見で支え、だが同時に、起用するのがいかに難しいかを強調していた。素晴らしい才能が発揮されていないというのが、多くの人が彼を表現するのに使う定義だ。ピッチ上の配置か、ルイス・アルベルトとの中盤左の競争か、単に言葉の壁か、この選手にはあまりに謎が多い。果たして、トゥドールによる治療は、日出ずる国の選手に復活のための適した機会をプレゼントするだろうか」

新体制になってから2日間の練習で、トゥドール監督は3-4-2-1の新システムを試しており、鎌田はボランチの一角として3列目で起用されたという。インターナショナルウィーク中とあり、代表選手の復帰も待たれるなか、鎌田にとって監督交代が事態の好転につながるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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