中国のシニアツアー団が滋賀訪問、同世代と交流 「生活の中心が孫」な人も

座談会の後、プレゼントを贈り合うレイカディア大学の学生らと、快楽老人報社のツアー客(21日午前、草津市・県立長寿社会福祉センター)

 滋賀県と友好提携を結ぶ中国・湖南省に本社を置く「快楽老人報社」の訪日ツアー団が21日、県内を訪れた。訪日誘客に関する県と同社の協定締結後、初めて実現したツアーといい、同社が運営するシニア向け大学で学ぶ高齢者らが、県内の“同世代”と交流した。

 快楽老人報社は退職者など向けに新聞を発行するほか、旅行社も傘下に持つ。県の訪中団が昨夏湖南省を訪れた際、滋賀への旅行の企画や販売に関する協定を締結した。今回のツアーには同大学の学生ら約15人が参加し、18日から7日間の日程で、滋賀のほか東京や京都、大阪も巡る。

 一行は21日、滋賀県草津市の県立長寿社会福祉センターを訪問し、県が開設するシニア世代向けの学びの場「レイカディア大学」の学生や卒業生と交流した。座談会では両国の退職者の暮らしなどが話題に上り、ツアー客は「中国では生活の中心が孫という人もいれば、自分中心で旅や健康維持に熱心な人もいる。滋賀ではどんなパターンが多いか」など活発に質問していた。

 この日は同市の琵琶湖博物館や大津市の近江神宮を訪問し、琵琶湖クルーズも楽しんだ。県内には22日まで滞在する。

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