「わが子の命が軽く扱われている」 不適切指導で元生徒が自殺未遂、第三者委求め署名活動

守山市役所

 滋賀県の守山市立中学校の元生徒が教員の不適切な指導を苦に自殺未遂した問題で、市民有志が第三者委員会の設置と原因究明などを市教育委員会に求める署名活動をオンラインで始めた。

 この問題では、市教委は2月の会見で教員の指導について陳謝した一方、教員に「最低な人間」と言わされたとする元生徒側の主張とは見解が食い違い、第三者を交えた調査の考えはないと説明していた。

 署名を募るのは、同市の英会話スクール代表、大西由紀子さん(48)。「加害者である教員への厳正な処遇」「市長や教育長による被害生徒やそのご家族への対応」も求めている。

 署名はサイト「Change.org」で今月から募っており、4月上旬に市教委へ提出する考え。「教員の高圧的で行き過ぎた指導により追いつめられる生徒が増えないよう、公平・公正な立場から問題解決を図れる第三者委員会の設立が必要だ」としている。

 元生徒の保護者は「記者会見でもわが子の命がすごく軽く扱われていると感じた。この問題が自分の子に降りかかるかもしれないと考えてほしい」と話した。

© 株式会社京都新聞社