【動画】厳木駅の看板新調、玄関口鮮やかに 地元高校生、中島潔さんの作品模写

16年ぶりにリニューアルされたギャラリー「風のふるさと」の看板。厳木高美術部が中島潔さんの模写絵を手がけた=唐津市のJR厳木駅

 唐津市のJR厳木駅舎内にあるギャラリー「風のふるさと」で21日、厳木高美術部が手がけた新たな看板がお披露目された。厳木町出身の画家・中島潔さんの「夏のバス停」を模写した看板で、町の玄関口として鮮やかな姿にリニューアルした。

 駅に飾られた模写絵は同校が1994年に初めて設置し、3代目として16年ぶりに新装した。幅180センチ、縦270センチで厳木のバス停前のベンチで眠る少女たちが描かれ、美術部員5人が油彩で仕上げた。生徒が絵を選び、部長の中島美月さんは「ギャラリー名の『風のふるさと』のフレーズに合わせ、色合いが明るく、さわやかな作品に決めた」と話した。

 JR九州佐賀鉄道事業部や県の担当者、地域住民ら約20人が出席し、テープカットで新装を祝った。同校のPTA組織「教育振興会」が県の補助金などを活用して設置し、山口明徳校長は「無人駅活用のロールモデルとなるよう発展していけば。地域に愛され、貢献できる学校でありたい」とあいさつした。

 ギャラリーは閉鎖されイベント時にだけ使われていたが、振興会の要望を受け、1月から下校時の待合室としての利用が再開している。(横田千晶)

16年ぶりにリニューアルされたギャラリー「風のふるさと」の看板を手がけた、厳木高美術部の5人=唐津市のJR厳木駅

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