「小さな発見、大きな感動に」 俳句と詩、15人8校を表彰 ジュニア上毛文学賞

ジュニア文学賞の表彰を受ける受賞者=上毛新聞社

 第21回ジュニア上毛文学賞の贈呈式が23日、群馬県前橋市の上毛新聞社で開かれた。昨年の上毛ジュニア俳壇・詩壇に投稿された俳句15万4411句と詩7225編の中から選ばれた小中高校生15人と小学校8校(ダブル受賞を含む)に表彰状が贈られた。

 受賞者を代表して俳句若葉の部(小学5年~中学3年)で最優秀賞に輝いた悴田湊代(かせだそよ)さん(前橋大胡小6年)があいさつし、「俳句にすることで小さな発見が大きな感動になり、一瞬の出来事が永遠の記憶になる。いつか、100年、200年後の人たちが心を動かされるような句をつくってみたい」と意気込んだ。

 学校賞の代表として前橋大胡東小の松村真由美教諭が「俳句や詩の創作を通して、子どもたちがいろいろなことを発見したり観察したりする力が育ってきたと感じる」と語った。

 俳句の選者の鈴木伸一さんと佐藤清美さんは「世の中の情勢を鋭く捉えている」「作者の個性が光る作品を選んだ」などと講評。詩の選者の大橋政人さんと新井啓子さんは「読んだ後にじわじわ感動が込み上げる」「独自の世界観を持っている」などとたたえた。

 同社の高桑和彦編集局長は「ベテランとは違うみずみずしい魅力を感じた。これからも創造の世界に親しみ、作品を新聞に寄せてほしい」と激励した。

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