ガラス作家の柳彬子さん(41)、漆作家の下條華子さん(43)=いずれも佐賀市=の2人展「漆とガラス」が、佐賀市の山口亮一旧宅で開かれている。かやぶき屋根の武家屋敷の風情ある空間に、作品17点が重厚感や透明感を添える。24日まで。
柳さんの「Daydream:hop」は、透き通った器から水が上に跳ねるような造形となっている。公園の遊具で飛び跳ねる娘の様子を収めた動画から連想して制作した。会場で動画も視聴できる。
下條さんの「かの木の詩」は子どもたちが遊ぶような木をイメージした。漆でかたどったパーツに竹ひごや板を張り付けた。漆の光沢を生かし、緑色や茶色で仕上げる工法は初めて挑戦した。
柳さんは「それぞれの素材の良さを見比べて楽しんでほしい」と話す。開場は午前10時~午後4時。入場無料。問い合わせは柳さん、電話0952(97)5044。(坂本有佐)