北陸へ思い届け 代替開催の春中ハンド開幕 能登地震受け福島で

寄せ書きが記されたボールを手に、大会に向けて意気込む福島県(左から3人目と4人目)と北陸3県の選手

 能登半島地震を受けて福島県で代替開催となる春の全国中学生ハンドボール選手権大会(春中ハンド)は23日、福島市のあづま総合体育館で開幕した。選手や関係者が大会成功に向けて心を一つにした。

 春中ハンドは例年、富山県氷見市で開催しているが地震の影響で断念。福島県ハンドボール協会が、日本ハンドボール協会の要請に応じ、代替開催を受け入れた。

 競技は24日から始まり、福島市のあづま総合体育館、NCVふくしまアリーナ(福島市体育館)、福島トヨタクラウンアリーナ(福島市国体記念体育館)、本宮市総合体育館、郡山市の郡山カルチャーセンター体育館の計5会場で行う。全国の男女計93チームがトーナメントで争う。福島県からは男子の清水(県代表)、石川(開催地枠)、福島一(振興枠)、女子の石川(県代表)、郡山一(開催地枠)、北信(振興枠)が出場する。

 初日は富山、石川、福井3県の選手に応援メッセージ入りハンドボールを贈呈した。内堀雅雄知事が「挑戦!」、福島県代表の男子・清水と女子・石川の選手が「助け合おう」「災害に負けないで」と励ます言葉を記した。3県や福島県の選手は、健闘を誓い合った。

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