生き物大好き…福井の小学6年生が最年少合格 専門職者が挑む「ビオトープ管理士」2級

2級ビオトープ施工管理士に最年少合格した西村君=福井県坂井市内

 生態系の豊富な知識を生かしてビオトープを増やし、環境教育の指導役も担う「2級ビオトープ施工管理士」資格に、福井県坂井市三国北小学校6年の西村治之君(12)が、最年少で合格した。幼いころから生き物好きで約3年勉強し、念願をかなえた。「勉強してあらためて生き物の暮らす環境の大切さに気が付いた。資格を生かし(環境を守る大切さを)みんなに発信したい」と力を込める。

 ビオトープ管理士は、公益財団法人日本生態系協会が認定する資格で、自然の保全や再生を担う技術者。試験では環境に関する法律や生態学、環境に配慮した工法の知識などが問われ、受験者の多くは環境コンサルタントや土木、建築、造園業関係者という。2級の受験には経験や年齢制限はなく、同協会によるとこれまでの最年少合格者は14歳。

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 西村君は0歳児のとき、保育士に「おもちゃより、生物図鑑の方が喜ぶ」と言われていたという。4年生になり父、理さん(49)から「生き物が好きな気持ちを生かせるのでは」と受験を勧められたのがきっかけになった。

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