「農作物の凍霜被害防げ」対策本部設置 福島県須賀川市 農家へ情報提供

看板を設置する橋本市長(左)と安田課長

 福島県須賀川市は21日、庁内に防霜対策本部を設置した。昨年は梨、リンゴなど1億4324万円に上る被害があった。市は関係機関・団体と連携を強化し、農家への情報提供し農作物の凍霜被害を防ぎ、農業経営の安定を図る。

 設置期間は5月31日までの72日間で、福島地方気象台が霜注意報を発表した際、市防災行政無線とウルトラFMで広報していく。

 設置式では橋本克也市長と安田徹市農政課長が看板を設置した。橋本市長は「農家への防霜ファン設置や防霜資材の購入費用に補助する対策事業を実施した。万一に備えて迅速な対策が取れるようにしてほしい」と本部員に訓示した。

 昨年は24回の霜注意報が発令された。降霜は4回あり、梨25ヘクタール、リンゴ29ヘクタール、桃2ヘクタール、柿1ヘクタールの計57ヘクタールで被害が発生した。

(県南版)

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