東北も石川も食べて支援! 鹿沼で復興応援イベント 宇都宮の「飛行船」

東北や石川の海産物などが販売された復興祭

 【鹿沼】2011年の東日本大震災と元日の能登半島地震の被災地を、食で支援するイベント「能登復興応援感謝祭-三陸の想いよ 能登に届け」が24日、白桑田の飛行船北展示場で開かれ、来場者は三陸や能登から届いた海の幸に舌鼓を打った。

 リサイクル業を営む飛行船(宇都宮市)が昨年までの東北支援の感謝祭を拡大して開催。イベントに合わせ釜石産のホタテ千個、能登産の真イワシ500キロ、南三陸産の生ワカメ1トン、カキは釜石産と能登産で計8500粒が準備された。

 午前10時の開始前に来場者が数多く詰めかけ、磯の香りが広がった会場では、ホタテとワカメを炭で焼いた「浜焼き」やイワシの塩焼き、生イワシ丼などのブースに長い列ができた。浜焼きと「どんこ汁」を購入した宇都宮市若草5丁目、団体職員根岸昭夫(ねぎしあきお)さん(68)は「新鮮でとてもおいしい。被災地支援にもなるので、お土産に何か買って帰りたい」と笑顔を見せた。

 また会場では栃木放送の特別番組が生放送され、同社の桶田博信(おけだひろのぶ)専務(45)と佐藤信(さとうしん)市長が石川県能登町と結び被災地の現状や支援について紹介。桶田正信(おけだまさのぶ)社長(76)は「今後は三陸と能登を一緒にした新たな物産館を開設するなど、支援を続けていきたい」とあいさつした。

東北や石川の海産物などが販売された復興祭

© 株式会社下野新聞社