空き家どう活用する? 松本明子さんは“実家じまい”エピソード披露…福井でセミナー

空き家の活用策を考えたセミナー=3月24日、福井県福井市の福井銀行本店ビル
“実家じまい”の経験談を披露する松本明子さん=3月24日、福井県福井市の福井銀行本店ビル

 人口減少に伴い地域課題となっている空き家の使い道を探るセミナーが3月24日、福井県福井市の福井銀行本店ビルで開かれた。空き家を所有する市民ら約70人が聴講し、地域資源と捉えて民泊や移住・定住、観光活性化の観点で活用していく方策を学んだ。

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 福井銀行と、空き家活用サービスを展開する「空き家活用」(本社東京)が共催した。Airbnb(エアビーアンドビー)ジャパンの担当者は、同社が展開する民泊運営や自治体と連携した活用事例を紹介した。移住者受け入れに力を入れる長野県辰野町では、楽しみながら空き家を改修する「空き家DIYイベント」などが奏功し、空き家バンクの成約率は約80%を達成。古民家を宿泊施設にしたオーナーたちがコーディネーター役となり、関係人口の創出に一役買っていると報告した。

 タレントの松本明子さんは香川県高松市での“実家じまい”体験を披露した。年間約40万円の維持費がかかっていた空き家の実家を、計600万円使って2度リフォームした上で香川県の空き家バンクに登録し600万円で売却。手放すことはできたものの、両親の遺品や家財道具の整理に膨大な費用や労力がかかり「親が元気なうちに話をして、少しずつ片付けておけばよかった」と振り返った。自身の経験を基に「実家をどうするか、家族で早めに相談しておいてほしい」と呼びかけた。

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