復興共に歩んだ母校と別れ 山田・船越小閉校式「明日へ」披露

母校への感謝を胸にソーラン節を披露する子どもたち

 山田町の船越小(石川修司校長、児童66人)の閉校式は23日、同校で行われた。148年にわたる校史の中で度々の津波被害に見舞われ、東日本大震災でも校舎が全壊。復興の歩みを共にした学びやとの別れを惜しんだ。

 児童や関係者ら約170人が出席。荒川蒼太君(6年)は「校舎から美しい船越湾が見え、前向きな気持ちになれる景色が大好きだ。震災を学び、生きることに力を尽くした先輩たちの思いを知った。かけがえのない時間を過ごした」とあいさつした。

 式後に子どもたちはソーラン節や2011年度の6年生が作詞した曲「明日(あした)へ」の合唱を披露した。佐々木白さん(5年)は「心休まる場所だ。新しい学校でも今までのようにみんなで仲良くする」と誓った。

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