唐津商業高(山下哲司校長)で18日、地元就職や働く意義などをテーマにした「仕事塾」が開かれた。1、2年生約300人が唐津市内の企業で働く卒業生らの話を聞いて自身の将来について考え、社会人としての心構えを学んだ。
同校では福岡をはじめ県外の大学などに進学する生徒が多く、地元での就職も増やそうと企画した。医療、建設、製造、小売りなど市内の21業者が参加した。
同校の卒業生で宮島醤油の坂本ほのかさん(22)は「家族との時間を大切にしたかった」と唐津に就職した理由を説明。高校時代を振り返り、「将来がはっきりしていない人も、全ての経験が将来につながると思って高校生活を思い切り楽しんで」とエールを送った。
唐津土建工業の岩本真二社長(61)は人生の心構えについて、「楽しむ」「(自分を)高める」「頼りになる存在になる」「(次世代に)託す」という「四つのT」を大切にしていると話した。
教師を目指しているという2年の倉光遥斗さんは「どの業種の人も『誰かのために』という気持ちで仕事をしているのだと感じた」と話した。(松岡蒼大)