福島県いわき市公認ご当地アイドル「アイくるガールズ」ラストライブも熱く 11年間の活動に終止符

ラストライブでパフォーマンスを披露する(左から)めい、しーたん、あーちゃんの3人

 福島県いわき市公認のご当地アイドル「アイくるガールズ」は24日、市内のクラブソニックいわきでラストライブを開き、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を経験した地域を盛り上げようと11年間続けてきた活動に終止符を打った。

 アイくるガールズの最後の姿を目に焼き付けようと、会場は駆け付けたファンで満員に。ライブではリーダーのしーたん(25)、あーちゃん(17)、めい(22)の3人がスポットライトの下で約30曲を披露し、声援を送るファンの熱気に包まれた。

 ラストライブではメンバーの卒業式も行われ、グループの発起人の関野豊プロデューサーが3人に卒業証書を手渡した。2期生として10年間活動してきたしーたんは、「青春の全てをかけて最後までやり切ることができた。みんなと会えなくなるのは寂しいけど、アイくるガールズを、そして私を見つけてくれてありがとう」と涙を流しながらファンやメンバー、家族らに感謝した。

 アイくるガールズは歌とダンスで被災地を盛り上げようと、2013(平成25)年に結成された。作詞作曲や振付は地元の音楽関係者が担う「市民によるプロデュース」を掲げ、四つのご当地アイドルコンテストで優勝した実績もある。昨年のデビュー10周年を一つの区切りにし、11年前の結成日と同じ3月24日のラストライブをもって「無期限活動休止」になった。

© 株式会社福島民報社