中国広西チワン族自治区の貿易額、1~2月は18.9%増 記録更新

中国広西チワン族自治区の貿易額、1~2月は18・9%増 記録更新

広西チワン族自治区欽州鉄道のコンテナセンター駅でコンテナを積むために列を作るトラック。(2024年3月1日、小型無人機から、欽州=新華社記者/張愛林)

 【新華社南寧3月25日】中国広西チワン族自治区南寧税関がこのほど発表した同自治区の1~2月の貿易額は前年同期比18.9%増の1091億元(1元=約21円)に達し、過去最高を更新した。伸び率は全国を10.2ポイント上回った。輸出額は37.2%増の605億9千万元、輸入額は1.9%増の485億1千万元だった。

 広西はここ数年、「一帯一路」共同建設に深くかかわり、共同建設国との投資協力、貿易に力を入れてきた。「一帯一路」共同建設国との貿易額は24.1%増の807億5千万元、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定加盟国とは40.3%増の663億9千万元。うち東南アジア諸国連合(ASEAN)とは40.3%増の572億7千万元となった。ブラジル、ロシア、インドなど新興5カ国で構成するBRICSの加盟国拡大のチャンスをつかみ、加盟国との貿易額は28.2%増の133億6千万元に上った。うちブラジルは3.8倍、アラブ首長国連邦(UAE)は2.6倍、南アフリカは27.2%増となった。

 今年も金属精錬・圧延、新エネルギー車(NEV)、製紙、化学工業といった重点産業の質の改善と高度化に取り組み、工業生産の回復は加速し、貿易の発展を力強く支えている。金属鉱砂の輸入額は29.0%増となり、うち銅鉱砂は17.3%、鉄鉱砂は71.0%それぞれ増加した。コモディティー(商品)は引き続き「安定装置」としての効果を発揮している。自動車輸出は急増傾向を保ち、海外進出が進み、電気自動車(EV)の輸出台数は2.9倍の6848台、輸出額は3.2倍の7億3千万元に上った。紙パルプ・紙・紙製品は88.4%、電子機器は27.7%、電子部品は75.2%、フラットパネルディスプレー(FPD)モジュールは35.5%それぞれ増加した。

 貿易主体(企業や事業者)は活気にあふれ、民間企業の割合は7割に迫った。貿易実績のあった主体は16.6%増の3057社に達した。民間企業は受注の獲得や市場開拓に積極的に乗り出し、競争優位性は明らかで、貿易額は43.3%増の737億8千万元となり、企業数も2752社に増加し、貿易の安定した増加を促進する役割が目立った。

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