佐賀の豊かな水環境守ろう 外来水草「コウガイセキショウモ」除去

コウガイセキショウモを除去する参加者=佐賀市水ケ江の多布施川

 繁殖力が強く、国が重点対策外来種に指定している水草「コウガイセキショウモ」の除去活動が20日、佐賀市の多布施川であった。佐賀南ロータリークラブが中心となり、NPOや市の関係者、龍谷中高の生徒ら約50人が参加した。

 コウガイセキショウモは通年で生え、他の水草の成長を妨げたり、水質を汚したりと生態系に悪影響を及ぼす。切れ端からも再生するため下流にネットを設け、参加者はガンヅメと呼ばれる道具を使って川底から水草を引き抜いた。2時間で軽トラック4台分を除去した。

 龍谷中2年の小島彩瑛(さえ)さんは「想像以上に水草が張っていて引き抜くのに力が必要だった。身近に外来植物があることを知り、家の周りの川も掃除したいと思った」と話した。

 佐賀南ロータリークラブの中山晴義会長(66)は「水路が豊かな佐賀の水環境を、次の世代につなぐきっかけにしたい」と活動の狙いを語った。(坂本有佐)

除去されたコウガイセキショウモ

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