輪島塗支援へ募金活動 「唐津くんち」縁 第一中、第五中の生徒会

輪島塗を支援しようと募金活動に取り組む生徒たち=唐津市のまいづるスリーナイン

 能登半島地震で大きな被害を受けた石川県の伝統工芸「輪島塗」を支援しようと、唐津市の第一中、第五中の生徒会が19日、同市のまいづるスリーナインで募金活動を行った。両校の役員約20人が店頭に立ち、「2カ月たった今も支援が必要な状況です」と来店客に寄付を呼びかけた。

 第一中の前田真也校長が、唐津神社の秋季例大祭「唐津くんち」の13番曳山(やま)「鯱(しゃち)」(水主町・かこまち)の修復に携わった輪島市の漆器店が被災したことを報じた新聞記事を読み、「唐津くんちに関わる生徒が多い学校同士で何かできないか」と第五中にも協力を求めた。

 両校の生徒会はリモート会議などで募金活動の準備を進めた。集まった義援金は、輪島塗の事業者でつくる「輪島漆器商工業協同組合」に贈る。第五中2年の田川翔太さん(14)は「これからもいろんな支援、協力をしていきたい」と話した。(松岡蒼大)

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