地元ではみんな知っているけど、それ以外の人からは、なんて読むか分からない地名ってありますよね?
そんな地名を探して、クイズにします!
神奈川県足柄上郡中井町にある地名「半分形」は何と読む?
神奈川県足柄上郡中井町にある地区です。同町の南西部に位置します。
半分形という地区は、地図で見ると、飛び地が多く複雑に入り組んでいることが分かります。区域の東側には、神奈川県道709号(中井羽根尾線)が通っていて、その道に沿うように中村川水系の本流、中村川が流れています。そして、川の対岸には「五所八幡宮」があります。
五所八幡宮は、“五所宮(ごしょのみや)”とも呼ばれる神社で、毎年4月には「五所八幡宮例大祭」が行われます。850年以上の歴史があり、「かながわのまつり50選」の一つでもあるこの祭りには、半分形の地区からも山車が出るそうです。
この祭りの最後には、宮入する前の二基の神輿が、中村川に“川入り”するのだとか。その勇壮な様子は、松明の灯りに照らされて見応えがあるといいます。
そんな「半分形」の読み方ですが・・・。
さて、正解は?
正解は・・・
「半分形(はぶがた)」でした!
その由来は?
中井町のホームページや神奈川県の地名に詳しい本などをあたりましたが、同町「半分形」の地名の由来は知ることができませんでした。
ただ、地元の人の話として、「半分形」という地名は中井町にしかないらしく、その由来は“律令国家の時代”(飛鳥・奈良)までさかのぼれる、という説があるようです。
また、先述の本の「半分形村(はぶかたむら)」の項には、正保国絵図(=江戸時代の国絵図)には「半分方」と表記されていた、と書かれています。
参考:中井町ホームページ、「神奈川県の地名 日本歴史地名大系14」(平凡社)ほか
皆さんは、正しく読めましたか? 機会があれば、ぜひ散策に訪れてみてください。