全国高校選抜大会は24日、各地で10競技が行われ、長崎県勢はなぎなた男子個人で山口真尋(松浦)が3位入賞した。同種目の入賞は県勢初。
重量挙げ女子個人55キロ級の岩永夢叶(諫早農)はトータル148キロ(スナッチ65、ジャーク83)で5位入賞。ライフル射撃男子ビームライフル(BR)立射の太呉隼人(長崎北)も5位に入った。ローイング男子シングルスカルの梶﨑悠志郎(大村)は10位、女子かじ付き4人スカルの大村は12位だった。
ハンドボール1回戦に臨んだ男子の瓊浦は三本木(青森)を32-17で圧倒。順当に2回戦へ進んだ。女子の佐世保商は華陵(山口)に22-28で惜敗。空手の男子形団体の佐世保北は2回戦、女子形団体の九州文化学園と佐世保北は1回戦で敗れた。山口県宇部市で開催中のソフトボールは、雨のため順延された。
25日は各地でソフトボール、バドミントンなど6競技を実施する。
◎剣道から転向した1年生
なぎなた男子個人で「3回戦進出」を目標にしていた山口(松浦)が堂々の銅メダルをつかんだ。男子種目で県勢初入賞を勝ち取った1年生は「準々決勝や準決勝は観客の視線が集まっているのが分かって、自分が主人公みたいな感覚を味わえた」と喜びを表現した。
23日の1、2回戦を勝ち上がって、まずは有言実行。気を緩めることなく、宿舎で対戦相手の映像を念入りに見て、この日に備えた。結果、3回戦、準々決勝ともに得意の飛び込み面で白旗を3本上げて1本勝ち。準決勝で、優勝した瀬長(沖縄・知念)にスネを決められて敗れたが、全国初挑戦で3位に入った。
女子の強豪として定着している松浦に昨春、約10年ぶりとなる男子部員が2人入部。その1人が山口だった。佐賀県伊万里市立山代中出身で、剣道部がなかったため「似た競技だから」となぎなたを選んだ。インターハイや国体は男子種目がないため、来年の選抜大会が次の大きな目標となる。「仲間と高め合って、次は一緒に上位に入りたい」と1年後に照準を定めていた。