【早出し】山形PAスマートIC開通 東北中央道、経済活性化や交流拡大期待

山形PAスマートインターチェンジの開通を祝う関係者=山形市大道端

 東北中央自動車道の山形パーキングエリア(PA)に接続する「山形PAスマートインターチェンジ(IC)」が24日、開通した。山形西部工業団地や農産物集出荷所に近く、地域経済の活性化や交流人口の拡大、救急医療活動の支援といった効果が期待される。

 山形市大道端にある下り線の同ICでこの日午前、開通式が行われた。市や共同事業者の東日本高速道路(NEXCO東日本)東北支社のほか、国や県、近隣市町から計約80人が出席した。佐藤孝弘市長が「ストック効果を十分に生かし、周辺自治体と連携しながら、持続的発展が可能な町づくりに取り組む」とあいさつ。同社の田仲博幸支社長が「交流が拡大することで市、県、東北全体が発展することを期待したい」と話した。

 遠藤利明、鈴木憲和の両衆院議員、舟山康江、芳賀道也の両参院議員らが祝辞を述べ、テープカットやくす玉を割って開通を祝った。午後3時に利用が始まり、一般車両が次々と本線に入っていった。

 県内2例目となるETC専用の同ICは上下線分離型で、ETC非搭載車が誤進入した場合などに安全にUターンできる「環道型退出路」を県内で初めて採用。2019年8月に事業着手し、22年4月に着工した。事業費は約20億円。

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