遊佐町長に松永氏 初の女性、斎藤氏破る

遊佐町役場(資料写真)

 前遊佐町長・時田博機氏の死去に伴う町長選は24日、投票が行われ、即日開票の結果、新人の自営業松永裕美氏(57)=遊佐=が新人の行政書士斎藤武氏(49)=白井新田=を1396票差で退け、初当選を果たし、町政初の女性町長となった。投票率は69.87%で選挙戦となった2013年(65.11%)を4.76ポイント上回った。松永氏の任期は24日から4年間。

 前町議同士による一騎打ちで、11年ぶりの選挙戦となった。

 松永氏は「よいゆざまちに」をスローガンに、時田町政の継続を訴えた。連合山形の推薦を受け、県区選出の参院議員2人や町議4人らが支援した。地元で大票田の遊佐地区のほか、時田氏の支持票や浮動票を取り込んで初陣を飾った。

 斎藤氏は町政の刷新を掲げ、酒田市への通院用直通バス運行などを公約に挙げた。政党支援を受けずに、町議5人とともに草の根の活動を展開したが、広がりを欠いた。

 初当選した松永氏は事務所で「一致団結して戦った結果だ。まずは高齢者の交通手段の確保に取り組みたい」と抱負を語った。

 町長選に出馬した2氏の辞職に伴う町議補欠選(欠員2)も同日程で行われ、ともに新人の農業伊原ひとみ氏(58)=比子、会社員遊佐亮太氏(39)=吉出=の初当選が決まった。任期は残任期間の27年6月末まで。

 当日有権者数は1万966人(男5222人、女5744人)。

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