フィリピン、中国代理大使呼び抗議 南シナ海での行為巡り

[マニラ 25日 ロイター] - フィリピン外務省は25日、中国大使館の代理大使を呼び出し、中国海警局による「攻撃的な行動」に対し正式に抗議した。

フィリピン側は、南シナ海のセカンド・トーマス礁(フィリピン名・アユンギン礁、中国名・仁愛礁)周辺で23日に中国海警局の艦船がフィリピンの補給船に放水銃を使って妨害したと非難。一方、中国国防省は24日、この指摘を巡り、フィリピンに「挑発的」な行動をやめるよう要求した。

またフィリピンのテオドロ国防相は、中国は南シナ海での主権の論拠に自信があるなら国際仲裁に解決を委ねるべきだと述べた。

中国は、2016年にハーグの常設仲裁裁判所が同国の主張に国際法上の根拠がないと判断したにもかかわらず、自国の領域と見なす南シナ海全域に公船を派遣し、パトロールを行っている。

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