ダイハツ、ベア2000円 認証不正の風土改革へ回答

 ダイハツ工業は25日までに、2024年春闘でベースアップに相当する賃金改善分を月額2千円にすると労働組合に回答した。認証不正問題を受け、労組はベアを要求していなかったが、ダイハツは「風土改革に全力で取り組んでいくという組合員の決意に応えたい」とのコメントを出した。

 年間一時金は月額給与の5.0カ月分で、要求通りとなった。当初は集中回答日の13日を予定していたが、3月に経営体制を刷新した影響で22日に延期していた。

 ダイハツは認証不正問題で昨年12月下旬から国内の車工場の生産を一時的に全て停止。労組は先行きが不透明なため、人件費増加につながる要求を見送っていた。

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