米国産牛肉、記録的高値も インフレ余波で飼育頭数減

米ペンシルベニア州で、売り場に並んだ米国産牛肉=2022年6月(AP=共同)

 【ワシントン共同】米国産牛肉の価格が2024年後半から25年にかけて記録的な高値になる―。米国農業会連合(AFBF)は25日までに見通しを明らかにした。近年進んだ物価高の余波で肥育の経費がかさみ、肉用牛の飼育頭数の減少傾向が続いていることが背景にある。日本など米国産牛を使う外食産業や消費者にとっては新たな頭痛の種となりそうだ。

 農務省によると、24年初めの肉用牛の飼育頭数は推定で2822万3千頭。ピークだった1975年から38%減少し、61年以来最低の水準にまで落ち込んだ。

 頭数減少をもたらした経費増の要因の一つが、干ばつに伴い22年ごろ顕著になった飼料のトウモロコシの価格高騰だ。

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