「なぜ今なの?」大谷翔平が記者会見を開く“タイミング”に米疑問視。違法賭博問題の渦中にいる水原一平氏に私見「強迫的な嘘つきに仕立て上げているようだ」

元相棒の騒動を巡る突然の記者会見に疑問符が付いた。

現地3月24日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が25日(日本時間26日)に記者会見を開くと発表した。専属通訳だった水原一平氏が「巨額の窃盗の疑い」で今月20日にドジャースから電撃解雇されて以降、口を閉ざし沈黙していた大谷がついに胸中を語る。

米紙『New York Post』をはじめ複数の米メディアによると、「ショウヘイ・オオタニが元通訳で友人でもあるイッペイ・ミズハラの賭博・窃盗疑惑について初めて言及する」と報じた。

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が現地記者に語ったところによると、大谷は水原氏の違法賭博問題が報じられて以来、チームメイトにこの件について話したことはないそうだ。同監督は大谷が明日、取材対応を行なうことについて「それは正しいことだと思う」と日本人スターの決断に理解を示しながら「彼が知っていることをみなに話し、この騒動全体について自分の考えを述べてくれることを嬉しく思うよ」と話し、大谷自ら口を開く機会を前向きに捉えている。
だが、現地の見解はシビアだ。カンザスシティ・ロイヤルズの敏腕記者を務め、IBWAA(全米インターネット野球記者協会)のメンバーでもあるアルビン・ガルシア氏は自身の公式X(旧ツイッター)で大谷が開く記者会見の話題に触れ、「ショウヘイ・オオタニは厄介な物語を巻き起こしている」と見逃せない記述をしている。

同氏は続けて、「彼の元通訳であるイッペイ・ミズハラに疑いの目を向けさせ、強迫的な嘘つきに仕立て上げているようだ」と私見を述べ、「なぜ今なのか?」とタイミングを疑問視。事態が明るみになってから約一週間を迎えるなかでの記者会見に首をひねった。

米ニュース専門放送局『Fox News』の電子版も、MLBスターの取材対応を速報で報じると、「ミズハラ氏の違法賭博騒動に関して、オオタニが答えるべき質問は多い。彼が何らかの形で、この事態に関与していたのではないかという意見も含めて、否定すべき憶測もある」と厳しい目で指摘する。

水原氏を巡る問題が発覚して以降、コメントを避け続ける大谷には「沈黙が臆測を招いている」「フィールドで野球少年でいたいのであれば、外では大人になるべきだ」などと説明を求める声が米紙『Los Angeles Times』からも出ている。

はたして、注目の第一声は如何に。球界を代表する唯一無二のスーパースターは明日、ロサンゼルス・エンジェルスとのオープン戦前に思いの丈を吐露する。

構成●THE DIGEST編集部

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