学問の神様をまつる太宰府天満宮で育てられた梅の木が、10年ぶりに福島高校に贈られました。
福島高校の正門わきに植えられたのは、まだ花が咲いていない梅の木。
実は今から10年前、震災に負けず勉学を続ける生徒たちを元気づけようと、卒業生らが声を上げ、「学問の神様」をまつる福岡県の太宰府天満宮で育てられた梅の木5本が福島高校に贈られました。
風雪に耐えて、どの花よりも一番に咲く梅の花を校章とする福島高校。毎年美しい花を咲かせてきましたが、去年、このうちの1本が枯れたことを受けて、再び、卒業生たちの協力で、新たに2本が贈られることになりました。
今回、植えられたのは早咲きの紅梅・肥後駒止(ひごのこまどめ)、そして復興の願いが込められた福高(ふっこう)の暁です。
神植大生生徒会長(2年)「まだ若い木なので、以前からあった木よりもさらに明るく大きく咲いてもらえると嬉しいと思います。私たちも活気が出てくる」 菊池城太郎生徒会副会長(1年)「習慣づけて自分の生きたいところにいけるような勉強をしていきたいですね」
式に参加した43年前の卒業生も、この木に生徒たちの未来を託しました。
福島高校の卒業生「人生色々なことがあるかもしれませんが、厳しいことも乗り越えて成長してもらいたい」
植樹された2本の梅の木は、来年春に咲くということで、来年は全部で6本の梅の木が花をつけて生徒たちを見守ります。