元県議・小林氏が正式出馬表明 鹿沼市長選 「経験や人脈生かし街を発展」

鹿沼市長選への立候補について語る小林氏=25日午後、県庁

 6月2日告示、9日投開票の鹿沼市長選で、元県議の小林幹夫(こばやしみきお)氏(70)=鹿沼市仲町=は25日、県庁で記者会見を開き、無所属で立候補することを正式に表明した。既に自民党県連が推薦を発表している。

 小林氏は「経験や人脈、36年間の地方政治で培ったものを生かして街の発展につなげることが使命」と立候補の理由を説明した。

 政策について「景気」「子育て」「高齢化」対策の三つの柱を掲げた上で「佐藤信(さとうしん)市長が築いた堅固な財政基盤の上で新しい事業を進めることに非常に可能性を感じている」と述べた。また、同党県連政調会長を務めた経験を踏まえ「県、国と連携しないとあらゆる面で政策は進まない。県の政策の中枢にいた立場がプラスに働く」と強調した。

 次世代型路面電車(LRT)の鹿沼市内への延伸を推進する議員連盟が同市議会にできたことにも触れ「これも争点になる。当選したらしっかりと進めたい」と話した。

 小林氏は鹿沼市議を経て県議を連続5期務め、議長などを務めた。同市長選を巡っては県議の松井正一(まついしょういち)氏(58)が出馬を表明している。

© 株式会社下野新聞社