「ちびまる子ちゃん」TARAKOさん最後の出演回、エンディング曲『アララの呪文』放送に「元気出るけど泣ける」の声

TARAKOさんとまるちゃん

3月24日、『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)が放送された。4日に急逝した声優TARAKOさん(享年63)の最後の出演回だった。

番組の公式「X」アカウントは、22日、こう呼びかけていた。

《今月4日、ご逝去されたTARAKOさんがご出演されている最後の新作「まる子、水の味がわかる?」の巻と共にお届けします。春の陽気のなか、温かな気持ちに包まれるようなお話をお楽しみください。》

この日は「みんなにしあわせいっぱい、きますように!春のお楽しみ1時間スペシャル」と題した特番で、4つのエピソードを放送。最後のエピソード、「まる子、水の味がわかる?」で、TARAKOさんによるまる子は、聞き納めとなった。

番組の最後には「TARAKOさん、ありがとうございました」というテロップ。そして流れてきたエンディング曲は、『アララの呪文』だった。

シンガー・ソングライターの岡本真夜は、同日、自身の「X」にこう書きこんだ。

《ちびまる子ちゃん。エンディングで「アララの呪文」が流れたのですね ライブ本番後に知って、うるっと メロディーをお渡しして、さくら先生が歌詞を書いてくださいました。独特な世界観で感動したこと覚えています。今日も歌わせていただきました。天国のお二人に届いていたなら嬉しいです。》

『アララの呪文』は岡本が作曲。まる子に扮したTARAKOさんと、爆チュー問題に扮した爆笑問題が歌った。

3月10日、『サンデージャポン』(TBS系)で、爆笑問題の太田光は『アララの呪文』についてこう語っていた。

「これは岡本真夜さん作曲なんですけども、歌詞はさくら先生で。われわれ先にレコーディングして。難しいんですよこの歌って。それで何度もやって『いいのできたな』と思って、そのあとにTARAKOさんの声がそこに重なると、やっぱまるちゃんの声が完全に前に出てきて。『やっぱりプロは違うなぁ』と思った」

2004年から2012年まで、エンディングテーマに使用された『アララの呪文』。TARAKOさんの最後の出演回を、この曲で締めくくったことに、SNSでは、懐かしさとともに、TARAKOさんとの別れを惜しむ声が多く上がった。

《ちびまるこちゃんのEDがアララの呪文なの元気出るけど泣ける》

《アララの呪文久しぶりに聴いたら普通に泣けた 小さい時テレビ見ながら一緒に踊ってたなぁ…歌詞も今改めて聴くとジーンとくる…》

《エンディング「アララの呪文」懐かしくて泣けた 勇気が湧いてくる呪文だったなぁ 日曜日夜の何となく寂しい感も思い出す》

《アララの呪文はダメだ… TARAKOさん。たくさんたくさんありがとうございました。淋しいな…》

1990年から主人公のまる子役を務めたTARAKOさん。34年以上にわたる思い出が凝縮された、最後の出演回だった。

© 株式会社光文社