熱戦続く春の全中ハンド、富山・氷見西條中は3回戦へ 能登半島地震で福島で代替開催

能登半島地震の影響で、開催場所が富山県から福島県に代わった春の全国中学生ハンドボール大会。地元の福島、そして能登半島地震を経験したチームが、力強くシュートを決めました。

24日から試合が始まった春の全国中学生ハンドボール大会、福島市や郡山市など県内5つの会場で行われ、全国から93チームが参加しています。この大会は、毎年、富山県氷見市で開かれていましたが、今年は元日の能登半島地震の影響で宿泊場所の確保が難しくなり、福島県での開催となりました。

23日の開始式では…。

選手宣誓「いまだに地震の痕跡が残っていることに、私たちの心は悲しみでいっぱいです。日本中に勇気と元気が届けられるように全力でプレーします」

25日、男子では、ホームで大会を迎えた福島市の清水中が、九州大会で優勝した福岡県の「HC春吉Jr.」と対戦しました。

序盤、相手の積極的な攻撃に押されますが、清水中も連続で得点するなど粘り強くくらいつきます。しかし、結局、相手から主導権を奪えず16対28で惜しくも敗れました。

清水中・角田陽音キャプテン「ホームで勝ちたかったです。次で部活最後の大会なので、悔いのないように、そしてみんなで全国大会に行けるように頑張りたいです」

一方、女子の試合では「Never give up!!」の横断幕を掲げる氷見市の氷見西條中が佐賀県の清和中と対戦。相手のシュートを許さないディフェンス力と圧倒的な攻撃力を見せつけ、32対9で3回戦に進出しました。

富山県氷見西條中・三箇唯愛キャプテン「氷見での開催ではなくて少し寂しい気持ちもありますが、富山県の開催地枠・振興枠を狙っていたチームの分まで頑張ろうと思った」

この大会は「スポーツの力を北陸の力に」をスローガンに、27日まで行われます。

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