桜島、口永良部島、諏訪之瀬島 鹿児島県内3火山の噴火警戒「範囲」「レベル判定」見直し 27日11時から適用 気象庁

桜島の警戒範囲見直し

 気象庁は25日、鹿児島県の桜島(鹿児島市)、口永良部島(屋久島町)、諏訪之瀬島(十島村)の警戒範囲と噴火警戒レベルの判定基準を一部見直すと発表した。いずれも27日午前11時から適用する。

 桜島では、これまで「全島」としていたレベル4(高齢者等避難)、レベル5(避難)の警戒範囲を「火口からおおむね7キロ」に拡大する。新たに垂水市の一部や周辺海域が含まれる。

 口永良部島は、新岳火口からとしていた警戒範囲に新岳から700メートルほど南に位置する古岳火口を中心とした範囲を追加。2つの火口を中心に設定する。古岳付近を震源とする火山性地震が増加し、同火口からの噴火を想定した。

 諏訪之瀬島は、噴火警戒レベルに伴う警戒範囲を拡大。レベル2(火口周辺規制)は御岳火口のおおむね1キロから1.5キロに、3(入山規制)は同2キロから2.7キロにする。島外避難が前提だった4と5で新たに同3.5キロの警戒範囲を島内に設ける。

諏訪之瀬島警戒範囲の見直し

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