伊達鶏で地域に活気を 福島県伊達市 飲食店や生産者が団体設立

設立総会に出席した木幡会長(左から4人目)と清水副会長(同3人目)ら

 福島県伊達市を中心に生産されているブランド鶏「伊達鶏」を広くPRしようと、市内の飲食店や生産者でつくる「伊達鶏の会」が25日、発足した。名物料理を開発して地元に新たな食文化を根付かせ、イベント開催を通して地域ににぎわいを創出する。

 市によると、伊達鶏は首都圏の飲食店で扱われるなど評価は高いが、市内で実際に食べられる場所は少なく、市民の認知度を高めるのが課題だった。伊達鶏を市の名物として定着させ、観光誘客の起爆剤にしたいと市が呼びかけ、市内外の飲食店や加工事業者、生産者など17団体が集まった。

 会は2024(令和6)年度、市内飲食店で提供する共通のメニューを開発する他、ホームページや交流サイト(SNS)を設けて情報発信する。2025年度以降は開発したメニューを基に、PRイベント開催などを視野に入れている。

 25日、市役所で設立総会と記者発表会を開いた。市内で飲食店を経営する木幡睦人会長と、伊達鶏の生産や販売に携わる伊達物産社長の清水建志副会長が「伊達でしか体験できない食づくりを進め、魅力を発信したい」と意気込みを語った。

© 株式会社福島民報社