フィリピン船の仁愛礁不法侵入で厳重申し入れ 在フィリピン中国大使館

フィリピン船の仁愛礁不法侵入で厳重申し入れ 在フィリピン中国大使館

在フィリピン中国大使館のホームページのスクリーンショット。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京3月26日】在フィリピン中国大使館は25日、フィリピンが先ごろ船を派遣し、仁愛礁に不法侵入させ、補給物資を輸送しようとすることについてフィリピン外務省に厳重な申し入れを行い、次のように指摘した。

 23日、フィリピンは自らの約束に反し、中国の事前の断固反対と警告を無視し、頑として補給船1隻と沿岸警備船2隻を派遣し、中国南沙群島の仁愛礁付近の海域に無断で侵入して、不法に「座礁」させた軍艦に建築資材を運び、軍艦を修理・補強しようとした。中国海警は法律と規定に従い、規制、阻止し、退去させ、フィリピンのたくらみを打ち砕くことに成功した。対応は法と理にかない、専門的かつ規範的だった。

 仁愛礁は中国南沙群島の一部で、中国は仁愛礁を含む南沙群島と近隣海域に対して争う余地のない主権を有している。中国の南中国海に対する主権と権益は長年の歴史的過程の中で形成されたもので、十分な歴史的、法的根拠がある。いわゆる2016年の南中国海仲裁裁定は不法かつ無効で、いわゆる裁定を中国は受け入れないし、認めない。裁定に基づく主張や行動も受け入れない。中国はフィリピンが主権侵害の挑発を直ちにやめ、誠意を示し、対話と協議の正しい軌道に戻り、実際の行動で中国と共に南中国海の平和と安定を守るよう促す。フィリピンが独断専行するなら、中国は引き続き断固たる措置で自らの領土主権と海洋権益を守る。

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